太陽光発電を検討して止めた話
家の話
「お家にソーラーつけるのとか興味ないですか??」
「興味はあったんですけど、建売に後付って大げさな気がして、何か考えるのやめちゃいましたね」
「んー、弊社で紹介できる会社があるんですけど、見積だけ取ってみます?」
「まぁ見積だけなら~」
購入した建売の仲介業者さんとの打ち合わせのあと、駅まで送ってもらう車内でそんな話をしていました。
スカした回答をしていますが、実のところ内心は興味ありまくりでした。
というのも、我が家はリモート勤務が主で日中の電力消費が普通にアリのアリアリです。
昨今は売電が儲からない~みたいなお話も聞きかじってはいましたが、売らずに消費する分には有用性は高いのでは?電気代も上がってる気がするし(調べてない)。
という風に考え、お家に帰ってから鬼の検索マシーンと化すのでした。
東京都限定は補助金じゃぶじゃぶ
2024年現在、東京都では太陽光パネルや蓄電池に、他府県とは比べ物にならないくらいの補助金を出しています。
例えば、150万円の蓄電池に100万円くらいの補助金を普通に出します。
もちろん太陽光パネルにも大盤振る舞いで出します。
その補助金を加味すると、我が家の場合なのですが、大体6年ちょいくらいで初期投資を回収できる計算になりました。
仮に補助金がなかったとすると、20年以上かかります。
20年後と言えば子どもがちょうど社会人になるくらいなので、そこから同じ家に住み続けるかどうかも怪しいところです。
6年であれば確実に住み続けるだろうから、それならイッちゃっていいんじゃないかな、と思った次第です。
補助金なかったら絶対やらないですね!
環境への配慮が微塵もなくてすみません…!
(そういう金満政策も考えて東京都に家を買ったという面もあります)
調べてわかったこと
不動産屋さん紹介の太陽光業者との打ち合わせを控え、知識ゼロで臨むのはさすがに怖すぎたので、せっせこと情報収集を開始しました。
色々まとめると
- パネルメーカーは色々あるが、最近のものはスペック的に変わりないので、屋根にたくさん載せられるメーカーを選べば良い
- 蓄電池の容量はパネル容量の2倍くらいで考えれば良いが、基本的に大きければ大きいほど良い
- V2H(電気自動車を蓄電池代わりにするシステム)はまだ熟成していないシステムなので、コスパ的な面でいうと導入せずとも良い
- 北側屋根へのパネル設置は効率が悪いので、原則おすすめしない
ということがわかってきました。
ふむふむなるほど。 こういう基本をおさえるとして、後はお値段がどうなるかというところよね〜。
業者さん選びと現地調査
業者さんは色々と検討をし、レスポンスが早く、且つお値段も自分の想像を超えない範囲内のところにお願いすることにしました。
その会社に頂戴した見積では、4.5kWのパネル + 9.8kWhの蓄電池で、補助金ありで実質65万円。
我が家の電気代から計算すると、楽観的な計算ですが大体5年で元が取れるお値段です。
これはいかざるを得ない! と、早速現地調査に来て頂き、色々と機器の説明を頂きました。
私は興味津々だったのでありがたく聞いていたのですが、アフタヌーンティーを嗜むようなほんわかマダム(偏見)だったらきっと頭の上にはてなマークが踊り狂っているんだろうなぁというくらい、技術的なことを詳しくご説明頂きました。
さて、現地調査の結果、以下のことがわかりました。
- 乗せられるパネル容量が4.5kW → 4.0kWになりそう
- 雪止めを設置したほうが良さそうだけど、一部設置できない屋根がある
- 安全側に倒すなら、その屋根にはパネルを設置しない方が良い
ん〜、なんか雰囲気かわってきたな???
お見送り
現地調査の結果で、特に気になったのが雪止めの件です。
我が家の両隣は旗竿地、且つ我が家の建物が敷地ギリギリを攻めているため、屋根のすぐ下がお隣さんの駐車スペースになります。
東京でも1年に1回くらいはドカ雪が降るイメージなので、これはちょっと危ないのではと思いました。
自分のものを自分で壊すのは全然良いんだけど、人様のものはちょっと…。
GoogleMap でパネルを乗せている家をウォッチングしてみても、まぁ大体の家はパネル屋根の直下は自宅の敷地なんですよねぇ。
加えてパネルの容量も見積もり時から減ってしまうので、償却期間も長くなります。
これは屋根の形状がパネルを乗せにくい複雑な形をしているのが原因です。
お隣さんの敷地との距離、複雑な屋根形状。
せめて一冬越してみて、毎年の積雪がどんなもんかわかってからかな~と思い、導入を見送ったという感じです。