建売住宅に内窓をつける
家の話
我が家は飯田グループのタクトホーム製の建売住宅です。
設備のグレードもお世辞抜きで普通に中の下とか下の上レベルなので、窓も当然アルミサッシです(かろうじて複層ガラスだぜ!)。
さて、この家には2024年5月から住み始めたので、今回が初めての冬。
寝室では枕側に滑り出し窓があるのですが、ある日突然首筋に感じたわけです。
そう、冷気を。
『冷気!感じずにはいられない!!』
気になり始めるととことん気になるもので、気がついたらサーモカメラなるものを買ってしまっておりました。
青い点が画面範囲内で最も温度の低い箇所です。
最低点はアルミサッシ部分で、4.6℃ということはこれはもう外ですね。まごうことなき屋外。
撮影時期は2月中旬の午前7時、西向きの窓を撮りました。
キンキンに冷えてやがる!たまんねぇ!
逆に東向きの窓はこんな感じです。
朝日が当たる分、サッシ部分は20℃後半になっています。一番低いところは壁の角ですね。
太陽さんパネーっす!!
買ったやーつ
HIKMICRO E02 サーモグラフィーカメラ
対策を考える
断熱界隈ではもはや周知の事実というか、知らなくて許されるのは小学生までだよね〜と煽られるレベルだと思いますが、室内の熱の50%が窓から逃げていくらしいです。
これを何とか改善するには
- 窓を埋め立てて壁にする
- 低スペクソ雑魚ナメクジアルミ窓をハイスペ樹脂窓に交換する
- アルミ窓はそのままに樹脂内窓をつける
の3択になるかな〜と思います。
1 はそもそもヤバい家になりそうな気がするので却下。
2 は既存の窓を外してつけての大掛かりな工事になるのでうぅ〜んという感じ。
ほなもう3になりまっしゃろか、ということで内窓について調べ始めるのでした。
内窓、どこでつけるか?何をつけるか?
例のごとく「内窓 住んでる地域」などで検索をし、内窓を付けてくれる業者さんを探します。
探す過程でわかったことは、業者さんは以下の3つに分類できそうなことです。
- ホームセンター系
- 内窓特化 Web マーケのリフォーム会社系
- 地域のサッシ屋さん系
ちなみに私はアイミツ強迫観念系なので、ホームセンター系はカインズホーム、Web 系は激安内窓クラブ、地域のサッシ屋さんは自宅から近いお店の、3系統すべてに見積依頼の連絡をしました。
さて、業者さんからの返信を待つ間に、どんな種類の内窓があるかを調べてみます。
とはいえ、内窓を付けるとなった時点でぶっちゃけ補助金頼みではあるので、その要件に適合するものということになりますね。
ふむふむ、なるほど。
窓の性能によりグレードが P, S, Aの3つに区分されていて、さらに窓の大きさによって補助金が変わるみたいですね。
では実際に内窓商品を見てみましょう。
これはYKKAP の Web カタログから引用した、プラマードという内窓商品の Web カタログです。
グレードAの一番小さいサイズが44,900円。
グレードSの同サイズは45,900円。
商品の差額は1,000円ですが、グレードAとSの補助金の差額は16,000円もあります。
グレードAは選択するだけで損をするというバグが発生しているので、グレードSを基本戦略としましょう。
グレードPは該当するものがほぼほぼなさそうです。
プラマード?インプラス?
適当に調べていくとYKKAPのプラマードかLIXILのインプラスか、という話になると思います。
性能含めほぼ違いはないので、ぶっちゃけどっちでも良いのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、大事なことはグレードAの窓を選ばない、ということです。
業者さん決定と見積
3 社にした見積依頼ですが、結論を言うと激安内窓クラブさんに施工をお願いしました。
というのもWebから見積依頼をした数時間後くらいに
窓「今から行くわ!!」
私「っしゃぁせ〜〜!!」
というやり取りがあり、頂いた金額も想像と大きく異なるものではなかったので、その場でOKしてしまった感じです。
スピードはパワーだぜ!
見積はこんな感じ。
19窓で税込905,798円です。
補助金が533,000円なので、実質負担は372,798円となりました。
FIX窓が多かったらもう少し安くなったかな?? でもまぁこんなもんかな〜と思います。
ちなみに、カインズホームは採寸までのスケジュールがちょっと長いなと感じたのでパス(激安さんが速すぎるだけなんだけど)。
地元のサッシ屋さんは結局返信がなかったのでお流れとなりました。
工事日当日
さて工事日当日ですが、例により屈強な男たちがやってきて、トンテンカンテンとすべての窓に内窓を付けてまわっていただきました。
特段やることは無かったのですが、強いて言えば事前に窓に見積書通りの番号を振っておいたので、少しはスムーズに進んだのかな?と思います。
こんな感じでマステに番号書いて貼っておきました。
大体4時間くらいで作業は終わって、最後に説明書と性能証明書をもらって終了でした。
性能証明書は補助金の申請に必要なので大事に取っておきましょう。
「この紙1枚で3万円…!」みたいなことを考えて手が震えておりましたˊᵕˋ
設置後どうだった?
内窓設置後翌日の同じ時間帯のサーモ画像を並べてみました。
右側が設置後ですが、
- 最低温度: 4.6℃ → 12.0℃
- 最高温度: 13.8℃ → 19.4℃
と、劇的な改善が見られました!
いや、普通に体感で暖かい。
内窓を開けるとこんな感じですが、内窓を開けた途端に屋外を感じるというか、外気が伝わってくるのがわかります。
逆に内窓閉めたときの安心感がパない☺️☺️️️☺️☺️️️
効果の大小はあれど、その他の窓でも全体的に同様の改善が見られました〜✌️
デメリット?
内窓設置で基本的には大満足なんですが、デメリットもあるにはあります。
引違い窓は左からしかひらけない問題
内窓設置後は、引違い窓(外窓)の右側を開けようとすると以下の手順を踏む必要があります。
- 内窓の鍵を開ける
- 内窓左側をMAX開ける
- 外窓の鍵を開ける
- 内窓左側を閉める
- 内窓右側を開ける
- 外窓右側を開ける
めんどくせぇ!!
外窓のクレセント錠を開けるためにはまず内窓左側を開けなきゃいけないので、こういうことになってしまいます。
ベランダ出るとき足の裏痛い問題
建売あるあるだと思うのですが、2階のベランダに出る掃き出し窓って段差がありますでしょう?
それで、ベランダに何か干すときって、少しの用事であればこの段差に乗ったまま済ませちゃいますよね? 世間一般的な常識として(圧力)
内窓を設置するとこの段差に新たにレールが追加されるので、結果として乗るたびに足の裏にダメージを受ける罠が設置されてしまいました。
大人しく完全にベランダに出るか、それとも足の裏の皮を鍛えるのか
内窓設置によりこれまで直面してこなかった問題が発生してしまいました。
でもまぁ内窓つけるといいよ!
まぁ言うてそんなもんで、家が暖かくなるという圧倒的なメリットの前には指先一つでダウンされるような問題なので、ぜひぜひ内窓を検討してみてください。